海辺の家、そしてあなた
「謝らないで!だって私、清海さんのことが好きなんだと思うから…」

本心をさらけ出すと、

「だと思う、って」

「あ…それは、恥ずかしいけど、この歳まで恋愛とは無縁だったから、これが恋だって言い切っていいのかわからなくて」

私がそう言うと、

「意外だね。こんなに可愛くて努力家なのに」

「買いかぶり過ぎよ…そもそも、出会いもなかったから」
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