海辺の家、そしてあなた
これまでずっと、清海さんにとって私は、子供でしかないと思っていたのに。

まさか、清海さんが私に“そういう欲望”を隠し持っていたとは。

怖いくせに、なんとなく嬉しいと思うなんて、変なの。

私はというと、あまりに急展開で、まだそこまでは考えていなかったから、キスまででやめたくれたことに安堵しても居る。

ずっと一緒に居られるんだ…。

そう思うと、これまでに感じたことのない幸せを感じられた。

学校を首席で卒業した時より、ずっと幸せかもしれない。

まだ薬も飲んでいないのに、睡魔が私を襲い、今までになくぐっすり眠ることが出来た。
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