Kahlua Milk 〜Hiding Gray 君の瞳に隠されて〜

☆ヤキモチ

あの旅以来、ユウに会うまでそこまで時間はかからなかった


共通の友達が、新年祝いのホームパーティーを開くということで、一緒に参加することになった


まあ、ホームパーティーだから、色んな人と話すわけで
私も自分の話に夢中になっていた


「ねえ、ユウは??」

主催の友達に聞かれて、ユウの姿を探す

あれ?いない?
どこ行ったんだろう…



「ありがとう!」
バルコニーから聞こえた、その声に反応した私が見たのは、寒そうにする女の子に、ユウが自分が着てたジャケットを羽織らせている姿

「やーさーしーい〜!」
「やるねえ〜」

冷やかすように周りが騒ぐ



痛い…

やめてよ…

そういうこと、誰にでもしないで
その優しさ…私だけに見せてよ…

わがままなのはわかってる
資格のない独占欲


でも女の子は、そういうことされただけで好きになっちゃったりするんだよ?
私だけでいいのに、なんで皆対して優しいの?
ただの私のわがまま
でも止まらないんだ

彼の長所かもしれない
優しいところ、好きだよ
でも…他の子にそういうことしてる姿見るのは…
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