Kahlua Milk 〜Hiding Gray 君の瞳に隠されて〜

☆クラブ-松島-

セレブの町、「銀座」で電車を降りる


「あ!高堀さん!」

「おぉ!ミナ!久しぶり!」

「お久しぶりです」

改札を出て、目の前で待っていた高堀さんにペコリと頭を下げた

面接のクラブまでは、高堀さんが連れてってくれる

「てか…よくわかったね、私がこういうの抵抗ないって…普通わからないと誘わないくない?」

私が前にガールズバーやキャバクラで働いていたことは、同業以外誰にも言っていないのに

「んー、まぁなんとなく?ミナは抵抗なさそうな感じした!」

経験も話した私はすぐに社長さんに気に入られ、あっさりすぎるほど面接に受かった


そして次の金曜日の初出勤
お店に入ると綺麗に着飾った社長
若い女の子
そして…


ユウ…


なぜだろう…
泣きそうになった

奥の方に、黒いスーツに身をまとったユウがいる


私を見たら、びっくりするかな?

そう思ったのに、私を見たユウは表情一つ変えなかった
「なんか知ってるやつがいる…」
と呟いて、すぐ手元のグラスに視線を戻した


え…
それだけ…?


久しぶりに再会して、たったそれだけ??

おかしい…
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