私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
そして気がつくと香音の病室を出てから四時間が経っていた
そろそろ戻るか
コンコン
「香音~落ち着いたか~」
そして俺は目を見開いた
「はっ?
何してるんだよ…!」
そこにいた栗原先生を睨み付けた
「……………………」
「何してるんだよ……!
こんなの……香音が可哀想だろ!」
病室に戻ると…………香音は手や足を拘束されていた
「すいません…………でも……仕方ないんです」
「何が仕方ないんだよ」
「香音ちゃん…………この4時間位の間で…………2回、首絞めて…………自殺しようとしていたんです」
「…………っ!
何だよそれ!」
「分かりません……
4時間ほど前に………急にモニターの数値が悪くなって来てみたら………そんな状態でした」
「嘘………だろ……………」
「今の香音ちゃんに…………理性というものを………全くと言っていいほど……感じられませんでした
まるで………人格が変わったかのように………」