私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「……どうでした…?」

「ごめん…!
 俺のせいだった…………」

「……?
 奏斗先生が何か…?」

「あぁ………ちょっとな………
 だからごめんな?」

「…………雄斗、大丈夫ですか?」

「うん
 もう大丈夫
 だから雄斗のところに帰ってあげて?
 雄斗も香音に会いたがってる」

「本当ですか!?
 良かった……」

「やっぱりあの写真が効いたよ
 雄斗、写真見た瞬間電話かけてきたぞ」

「…………そんなにあの写真良かったですか?」

「まぁ、あいつ香音のこと好きすぎるからな
 香音の制服姿、一番に見たかったはずだぞ?」

「………そっか」

「だから今日は帰りなよ?
 雄斗も今日、部活ないから早く帰るって」

「えっ!
 じゃあ帰る!!」

「そうしろー
 あっ、後一つ聞きたいんだけど……いい?」

「何ですか?」

「2日過ごしてみてどう?
 何か困ってる事とか不満とかある?」

「んー………特にないですけど………あっ!」

「おっ、何かある?」

「あります!
 超ー困ってます!!」
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