私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「本当か!?
 ありがとう!!」

「あー………お前じゃなかったら診なかったのに………俺の昼飯ー!」

「悪かったよ
 でもさ、お前しか頼れないんだよ
 知っての通り香音、病院嫌いだし」

「そうだな……この子の病院嫌いには驚いたわ
 でもな、香音ちゃんももう子供じゃない
 本当にヤバい時は……俺じゃ診れないからな
 このくらいならいいけど」

「………分かった」

「んじゃ、行くか
 どうする?
 車椅子持ってくるか?」

「んー、大丈夫
 俺が抱えていく」

「そうか
 じゃあ行くぞ」


そして和田について行った




































「ここにおろして?」

診察室につくとそう言われた


言われたところに香音を下ろして、頭を撫でた

「んで?
 何でこうなってるの?」

「テスト前の追い込み
 2週間前から……香音、自分の家に帰ってて……俺も修学旅行の前だったから連絡取ってなくて………
 奏斗に聞いたら全く寝てないし、ご飯も全然食べてないって言われた」


< 290 / 529 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop