私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「本当か!?
ありがとう!!」
「あー………お前じゃなかったら診なかったのに………俺の昼飯ー!」
「悪かったよ
でもさ、お前しか頼れないんだよ
知っての通り香音、病院嫌いだし」
「そうだな……この子の病院嫌いには驚いたわ
でもな、香音ちゃんももう子供じゃない
本当にヤバい時は……俺じゃ診れないからな
このくらいならいいけど」
「………分かった」
「んじゃ、行くか
どうする?
車椅子持ってくるか?」
「んー、大丈夫
俺が抱えていく」
「そうか
じゃあ行くぞ」
そして和田について行った
「ここにおろして?」
診察室につくとそう言われた
言われたところに香音を下ろして、頭を撫でた
「んで?
何でこうなってるの?」
「テスト前の追い込み
2週間前から……香音、自分の家に帰ってて……俺も修学旅行の前だったから連絡取ってなくて………
奏斗に聞いたら全く寝てないし、ご飯も全然食べてないって言われた」