私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「………………………」
「ほら、口開けて
あーん」
少し開けてくれた口の中に入れた
「どう?
美味しい?」
「……………………」
「辛い?」
「…………………うん」
「そっか
じゃあ今日はここまでにしよっか」
「…………いいの?」
「いいよ
一口食べてくれたし
今無理に食べて、食べることを嫌いになってほしくないからさ」
「……雄斗…………-…」
「これから少しずつ食べれる量増やしていこう?
食べたくないって思っても一口だけは食べような」
「………………分かった」
「よし、良い子だ
じゃ、俺は食べるから
香音はどうする?」
「……………勉強………」
「………そのうち風呂入れよ
後、12時には寝かせるから」
「……うん」
「明日学校行くんだろ?
無理するなよ」
「………行っていいの?」
「テスト始まってるんだろ?
テスト終わらないと香音が大人しく寝なそうだし」
「ありがとう」
「おう
あっ、でも給食も一口は食べろよ」
「………………」
「じゃ、頑張れよー」
「うん!」
そして香音は自分の部屋に行った