私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「香音………愛してるよ…………」

「雄斗…………やだよ…………私だけで充分だよ………………」

「………………置いていかないで……………」

「……雄斗………おかしいよ…………ダメだよ……………」

「………………好きすぎておかしくなるよ
 守るって決めたのに…………守れなかった…………」

「違う……………違うよ……………雄斗は悪くないんだよ………………」

「香音…………もういいから………
 ごめんな…………」

「雄斗…………分かったから……………もうやめて………………」

「………………………」

「もう……………殺さない…………死なないから……………………」

「……………本当…?」

「………………雄斗…………車戻ろう……………家に帰ろう………………」

「…………………帰りたい…?」

「…………うん」

「ん…………分かった
 帰ろっか!」

そこにはいつもの笑顔の雄斗がいた


「雄斗……………ごめんね…………」

「俺こそごめん
 ………辛いよな」

「………………………」

その問いかけに私は何も答えられなかった













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