私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


〜雄斗目線〜


「はぁ…………」

「雄斗、ため息ついたら幸せが逃げてくぞー」

結局、奏斗と二人でご飯を食べてる

「…………香音いないとつまらない」

「俺がいるじゃん」

「…………香音じゃない」

「お前なぁ…………香音が心配なのも分かるけど少しは放っとけ
 高校生なんだから
 雄斗が思ってるより大人だよ」

「…………………………」

「香音、お前に嫌われたいんだって」

「…………どうして?」

「雄斗が好きだから」

「…………意味が分からないんだけど?」

「お前が好きだから自分からは離れられない
 だから嫌われて突き放してほしいんだって」

「……………どうしてそんなことを?」

「お前がいるから………殺せないし死ねないんだってよ
 雄斗……………香音と一緒に死ぬって言ったらしいな」

「………………悪いかよ
 香音と一緒じゃなきゃ…………意味ないんだよ」

「……………悪いとは言ってない
 俺もそう考えていた時期はあった
 ただ………お前にいなくならないでほしいとは思うよ」

「……………………」

「俺のたった一人の弟なんだから
 それにこんな美味い飯食べれるとか最高じゃん!
 あっ、おかわりしていい?」

「………ご自由に
 てか、良くそんなに食べれるな」

「体力使うんだよ
 それにお前の作る飯は美味い!」

「………奏斗に褒められても嬉しくない」

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