私の人生を変えてくれた人 ～もし君が生きてたら～ 前編

「香音、もう一口食べよ！」

「………………もういい
　食べたもん………」

「はいはい、そんなこと言わないのー
　ほら、あーん」

嫌だと言いつつ口を開けてくれた


「………………なでなでして……」

「おう！
　よしよーし
　香音はいい子だなー」

そんな感じで香音は一口食べるごとに何かお願いしてきた

そのおかげかご飯も少しだったが食べてくれた








「雄斗………もう無理…
　食べれない」

「分かった
　良く食べたな！
　偉いぞ！！」

「……………美味しかった」

「本当！？
　良かった～！」

「……………………」

「香音、俺もご飯食べるから離れてくれる？
　さすがに……な？」

「やだ…………」

俺に抱きついてる香音を離そうとしたが………無理だった

「分かった……………このままでいいから、急に動くなよ？
　危ないから」

「…………うん」

「よし！
　じゃあいただきます！」

俺は香音の頭を一回撫でてからご飯を食べ始めた