私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「雄斗…?
 大丈夫?」

「あぁ……香音」

電話を切ったと同時に香音が来た

「香音……ごめん…!
 仕事に行かないといけなくなって………」

「そっか………」

「本当にごめんな………
 香音の家まで送るから………準備してくれるか?」

「………………………ここにいたらダメ…?」

「ダメじゃないけど…………むしろ嬉しいけど…………もし、香音が一人で何かあったらと思うと…………一人にさせたくない」

「………………帰りたくない……
 雄斗といたい…………」

「俺も香音といたいけど…………香音、一人で大丈夫?
 怖くない…?」

「…………大丈夫
 雄斗が帰ってくるまで待ってる」

「………………分かった
 終わったらすぐに帰ってくる
 それまで頑張れるか?」

「うん!」

「もし、何かあったらメールして
 電話は出られないけどメールなら会議中でも見られるから」

「ありがとう!」

「おう!
 もう少ししたら行くな
 どうする?
 朝ごはん食べる?」

「んー………朝はいいかな」

「そっか………じゃあ俺は軽く食べるわ
 食べないと香音に怒られちゃうしな!」
< 66 / 529 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop