不埒な上司と一夜で恋は生まれません
「何故、わかったんだ。
顔は見せなかったはずなのに」
そう羽積は耀に訊いてきた。
「匂いでわかったんだ」
と耀は素直に言って、二人に、
犬!? という顔をされる。
「仕事上、極力洗濯用洗剤などの匂いもさせないようにしてるのに……。
和香、こいつ、実はお前の仲間のひとりか?」
いいえ、と和香は苦笑している。
改めて、こいつら、何者なんだよ、と思った。
だが、俺の一番の関心事はそのことではない。