「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
 暗殺者二名の自供のもと、作戦を立てた。

 四人でさまざまな策を出し、それについて議論した。それこそ、朝から晩まで。食事のときですら、口に物が入っている状態で言い合いをした。

 結局、カヨの立てた作戦に決まった。

 それは、彼女自身も危険な目に合うものだ。だから、反対した。エドムンドとフェリペとおれがだ。

 しかし、彼女は頑なだった。それに、彼女のその作戦が一番有効であることを、おれたちも内心では認めざるを得なかった。

 だからこそ、その作戦にきまった。

 決断すると、いさぎよく彼女の指示に従う。

 さっそく作戦開始だ。

 おれは、宰相と対決することになる。
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