【短編】極上ヴァンパイアたちは薔薇乙女を溺愛中
「でも世羅に心配してもらえるのは嬉しいな。これならちょっとくらい乱暴なことされても平気かも」
「もう! そんなこと言って!」
「えっと……あなたが加賀谷世羅さん? 悟志と契約したヴァンパイアの」
声を掛けるのは気まずかったけれど、これ以上二人の世界に入られても困るので確認を込めて質問した。
沢くんから聞いた話だと、悟志と吸血契約を結んでこの学園に連れて来たヴァンパイアがこの可愛らしい少女、加賀谷世羅さんなんだとか。
でも彼女は私の予測とは違って悟志に催眠術をかけたりなどしていない。
ちゃんと悟志も承諾した上での契約だったらしい。
今のラブラブッぷりを見ても、催眠術をかけられたとか、無理矢理連れて来られたとかではないのは明白だった。
「はい、初めまして。緋奈先輩」
私の問いに居住まいを正して改めて挨拶をしてくれる世羅さん。
ヴァンパイアらしく美しいけれど、可愛いタイプの子だ。
「悟志のこと、ちゃんと伝わっていなかったって聞きました……すみません。でも、私は悟志にちゃんと許可を貰って契約したんです!」
「あ、うん。今の様子見ただけでもそれは分かったから」
必死にうったえてくる世羅さんを安心させるために頷く。
そのことに関しては見ただけでも十分わかったから。
でも、それならそれでどうして連絡をくれなかったのか……。
「もう! そんなこと言って!」
「えっと……あなたが加賀谷世羅さん? 悟志と契約したヴァンパイアの」
声を掛けるのは気まずかったけれど、これ以上二人の世界に入られても困るので確認を込めて質問した。
沢くんから聞いた話だと、悟志と吸血契約を結んでこの学園に連れて来たヴァンパイアがこの可愛らしい少女、加賀谷世羅さんなんだとか。
でも彼女は私の予測とは違って悟志に催眠術をかけたりなどしていない。
ちゃんと悟志も承諾した上での契約だったらしい。
今のラブラブッぷりを見ても、催眠術をかけられたとか、無理矢理連れて来られたとかではないのは明白だった。
「はい、初めまして。緋奈先輩」
私の問いに居住まいを正して改めて挨拶をしてくれる世羅さん。
ヴァンパイアらしく美しいけれど、可愛いタイプの子だ。
「悟志のこと、ちゃんと伝わっていなかったって聞きました……すみません。でも、私は悟志にちゃんと許可を貰って契約したんです!」
「あ、うん。今の様子見ただけでもそれは分かったから」
必死にうったえてくる世羅さんを安心させるために頷く。
そのことに関しては見ただけでも十分わかったから。
でも、それならそれでどうして連絡をくれなかったのか……。