私の弟はヴァンパイア。
「お願いします。話だけでも聞いてくれませんか……?」

「っ……」


そんなうるうるした瞳で訴えられると……。


つい折れてしまって、話だけでも聞くことになり、なぜか私の部屋へと行くことになってしまった。


部屋につき向き合う形でソファに座る。


「ありがとうございます、お話を聞いてくれることになって」

「い、いえいえ……」


礼儀正しそうに座っているのが千秋くんで、その隣でだらしなーくでろーんと座っているのが確か千隼くんだ。


2人とも私より年下なので弟。

まさか双子の弟ができるだなんて考えもしなかった。


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