ハツコイ
 「望舞・・・?」
 風蘭・・・
 どう、しよう。今の出来事を、彼氏である風蘭に言うべきか否か・・・
 「どうした?なんで泣いてんの?今、リョウが出てきたから・・・」
 「だい、じょうぶ、、。何もない、よ。」
 「何もないわけっ!、、・・・ごめん、、とりあえず帰ろう・・・」
 「・・・」
 言わないほうがいいのかな・・・?だって籐駕は、、

   *
 プルルルル、プルルルル…
 「もしもし」
 『・・・』
 籐駕は黙りこくっている。
 「明日の昼休み、校舎裏来て。」
 プツっ
 それだけを言い残して、私は電話を切った。

   *

 翌日の昼休み。私は校舎裏で、籐駕に頭を下げられていた。
 「本当に申し訳ない。」
 どういうことよ。
 「謝るくらいなら、初めからしないで!!」
 私は、、私は・・・!っ、、
 「私、ララと付き合ってるから。」
 「え、?・・・嘘、、だろ、?」
 「嘘じゃないよ。」
 これぐらいはっきり伝えておかないと、次何されるかわからないから。
 「私は、籐駕とは幼馴染だし、裸の付き合いもあればキスしたことだってある。でも、それらは全て、小さい頃のこと。この歳になって、軽い気持ちですることじゃない。だからっ・・・」
 ちゅっ
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