エリート外交官は契約妻への一途すぎる愛を諦めない~きみは俺だけのもの~【極上スパダリの執着溺愛シリーズ】
この件をきっかけに博已さんは私を休みのたびにあちこちに連れて行ってくれるようになった。
スペイン広場やトレヴィの泉、コロッセオなどはローマの市街地にある。ローマは街全体が大きな遺跡のようだ。広場は観光客や地元の人で賑わう一方、少し市内から出ると、日本よりずっと静かに感じられた。
ローマ市内で特に私が素敵だと思ったのはフォロ・ロマーノ、パラティーノの丘と呼ばれる遺跡群だった。広場や宮殿の跡、また排水設備などの生活の痕跡に、かつてのローマの繁栄を感じられる。イタリアの深みのある青空に、そびえたつ遺跡群は美しく映え、自分がいる時代や国、世界がわからなくなるような錯覚を覚える。

博已さんは私を元気付けようと、あちこち連れまわしてくれているようだった。その優しさに感謝を覚えながら、もっと自分の価値をあげていきたいと思った。
博已さんにとって、契約してよかったと思うパートナーでありたい。

私の感じている彼への気持ちは言葉にすることはきっとない。だからこそ、信頼されたい。必要とされ続けたい。
それが私と彼の三年間を、よりよい時間にできると信じている。私の恋の昇華の仕方だと、思っている。

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