君の生き血を僕に吸わせて？

˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙

｢はぁ〜あ…｣

友達からの誘いは断ったけどまっすぐ
家に帰る気にはなれなくて
日が暮れるまで、適当にブラブラとしていた。

行くあてもなく、そうしていると
いつの間にか19時を回っていて、
少し向こうに影並通りの
きらびやかな看板が目に入った。

キャバクラとか、
そういういかがわしい店が沢山ある
影並通りを夜女の子が1人で歩くと
100％、ナンパされるらしい。

｢危ないから小町は行っちゃだめだよ｣、って
付き合いたての頃。彼氏に言われた。

ーーあ、違うか。もう、元彼…か。

あの初々しかった頃を思い出して、
懐かしい気持ちになる。