彼氏の隠し事を知った時、助けてくれたのは私の事が嫌いなはずのクラスメイトでした。

間延びした言い方さっきも聞いたなって思ったらここ入口近くのお店だったんだ。


「びっくりしたね。間違われるなんて。」


笑って誤魔化そうとしたけど笑顔が引きつってしまう。


「俺はそれでもいいけど。」


またそっぽを向いて答える。


片木くんが照れた時にする癖初めて知ったかも。


「あっ!送ってくれるのここまででいいよ!」


いつの間にか駅に着いていた。


さっき家どこら辺なのか聞いたら神社 (お祭り会場) の近くって言ってた。


だから、ここまででも結構な遠回りになるはずだ。


「信用できねーよ。さっきもよく分からん男に連れ去られそうになってただろ。」


うっ、それはそうかもしれないけど。


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