Galaxyな彼は、【完】

- 15.一番星に私は似合わない -




それから1週間後、都内某所のナチュラルでおしゃれな印象のレストラン会場


「じゃあ今日は楽しみましょー!」


このドラマの制作チームで1番のお偉いさんが、小上がりの小さな段に立ってみんなにそう告げる。


出演者はもちろん、スタッフさんや関係者の人たち、50人程いる打ち上げ。


キラキラした世界に1人突然、投げ込まれたみたいな感覚。


たくさんの人の中、彗を探すと一番星みたいに輝いている。



もちろん、出演者の輪の中にいる彗に近づけるわけもなく、完全アウェー


分かってはいたけど来るんじゃなかった、と開始早々後悔。



「えー、じゃあ乾杯の音頭を星野くん!」



「ええ!?俺っすか!?」


プロデューサーらしき人に突然振られ驚いている彗。


どっと会場に笑いが起きる。


< 188 / 210 >

この作品をシェア

pagetop