学校一のイケメンと噂の先輩は、優しい吸血鬼でした



授業に戻ったあとも、先輩のことが気がかりでそわそわしてしまった。

私のために嘘ついたんだったらどうしよう、とか、死んじゃったら、とか、どんどん悪い方に考えが広がる。


「どうしたの、芽衣。なんかそわそわしてない?」


「うん、ちょっと。」


「え、何々。保健室でなんかあったの?」


「具合悪そうな城山先輩が…。」


「あ〜、それで心配なわけね?」


「…そんな感じ。」


「後で様子見に行ったら?」


「うーん、でも他にもそういう人居そうだなって。」


「確かにね〜。」


それにさっき言ってたことが本当なら、吸血してる場面にまた出くわすのも嫌だし…。

けど先輩のことは心配。


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