飲んで、のまれて 愛されて
「マナ…ゆ、夢来くんのこと…す、好きに…なっちゃったんだもん…」


女の子はとうとうテーブルで泣き出してしまった


さぁ、ホスト君どう返す…?

私は2人の修羅場をドラマ感覚で見ていた



「好きって気持ちは素直に嬉しいよ?でも僕はそれに応える義務はなくない?」


ホスト君はそう言いながら紙タバコに火をつけた


「マナがいくら使ったと思ってんの!?」


お、典型的なセリフ…


「はあ…」


ホスト君はあからさまに大きなため息をついた



「マナさぁ…、お金使ったからって言ってもらえる好きって言葉嬉しいの?」



…ホスト君
それは言っちゃいかんよ…



「それは…」


ほら女の子どもっちゃったやん…




「マナのことは人としてはもちろん好きやで、僕のこと応援してくれてるし。でもこれ以上僕の気持ちを自分だけのものにしたいって言うなら僕はそれには答えられへんから、もう僕にお金使わんといて」



おぉ…
正直やなあ…




「…マナはもういらんってこと…?」




「いらんなんか一言でもゆったか??マナが僕に好きになって欲しいとか、彼女になりたいって思ってくれてたりするんやったら今の僕にはそれには答えられへんよって伝えただけで、マナがいなくなったらいいとか思ったことないよ」





男の子は優しく女の子を諭していたが
その言葉にはきっと嘘偽りなんてなくて


真っ直ぐにその子に話をしていた
< 68 / 70 >

この作品をシェア

pagetop