犬になって君と過ごした『特別な時間』
 高校一年生の夏。

「あ、起きた! おはよう」

 目覚めると俺は、同級生であり幼なじみでもある芽依(めい)の部屋にいた。

 なんと、芽依が飼っている犬のチワワ『パピちゃん』の姿で。

「お手っ!」
「ワン!」

 芽依の手のひらに自分の手を乗せた。

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