やめないで。それ。
「なんだよ急に。」
先輩は戸惑いながらもわたしの涙を指で拭う。
「先輩、なにも聞かずにメイド服着てごめんね。わたしのことどうしたら見てくれるかな。ってたくさん作戦考えてたらこうなっちゃった。」
「うん。もういいよ。可愛いの見れたし、今日はやけに素直だから許してやる。仕事中に引き止めてごめんな。」
先輩は頭を軽く撫でてからわたしを教卓から下ろす。
「はやく戻るぞ。」
空き教室を出る直前に先輩はコソッと耳打ちをした。
「おれもすきだよ。」
そう言って先輩は友達の所へ行ってしまった。