やめないで。それ。
最後まで元気よく澄んだ声で挨拶する彼女に印象を覚えた。
子犬みたいだ…と。
そして、また日は経って入試の日。
門の少し離れた所で小さな人集りが出来ていた。
あまり興味はなかったが、通り道なので横目に見るとそこにはオープンハイの日に声をかけた女の子だった。
「りお、!?…りお!!?」
前に隣に居た子も焦りながら女の子の名前を呼ぶ。
なぜ助けたのかわからない。
ただ、懐いていた子犬が死にかけているのを助ける感覚と一緒だった。