麗しきヴァンパイアは大和撫子に救われる

赤黒く染まっているのは自分の手。

床に重い何かが落ちて、その音が部屋に鈍く広がる。

ドアが勢いよく開く音、悲鳴、乱雑な足音、騒ぐ声。


『これで良かったんだ』


天井を見上げ、息を吐いた。

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