ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─

「お、お?」

「まぁ、そうだったのですか殿下。お大事にしてくださいね。今日はレイラ様とお話できるのですか?光栄ですわ!」


エイルマー夫人は誰も話したことがないだろう、第二王子の婚約者とのおしゃべり権を一番に手に入れて上機嫌だった。隣で大臣がよかったな!と夫人の背をぽんと叩いた。


「エイルマー夫人のお話、ぜひお聞かせくださいませ」

「まぁまぁ!素敵ね!張り切ってしまうわ!レイラ様、今日のドレスがとてもお似合いですわ。ドレスと言えばね」


エイルマー夫人の弾丸おしゃべりが始まると、レイラは作戦が上手くいってホッとした。

これは世渡りの達人アイザックに教えてもらった会話術。間を持たせたいならおしゃべり好きを捕まえろだ。


おしゃべり好きは返事がなくてもどんどん喋ってくれる。レイラの優美な頷きをいつもより大げさにする。それだけで会話が成り立っているように見える。


(れ、レイラ?!一体何があった?!)

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