ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─


今まで胸に秘めて来たレイラへの想いを言葉に出すルーカスは、周りを混乱に叩きこんでいた。独りよがりが過ぎる。妻の可愛さに天を仰ぐ夫への周りの侍女たちの目は冷ややかだ。


傍から見ていると真顔、真顔、真顔の妻に、勝手に悶え続ける夫である。


(((大丈夫かこの夫婦……)))


ルーカスが蕩けそうに破顔した顔を整えて、レイラの手をエスコートして握った。侍女たちの心配をよそに、二人は絶好調である。


「行こうか、レイラ」


レイラがコクンと頷くと、二人は煌びやかな聖なる夜のパーティへと踏み出した。

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