緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
26
「──はい、わかりました! そのお話、喜んでお受け致します!」
ディーステル伯爵から、王女様とヘルムフリートさんの婚約式に使う花を、私のお店に任せたいと打診された。
私は思わぬ大抜擢に、一瞬怖気づいてしまったけれど、王女様とヘルムフリートさんが私の花を使いたいと言ってくれた気持ちがとても嬉しかったことと、お二人のためになるのなら、と思い、その打診を受けることにした。
「それは良かった! 断られるのではないかとヒヤヒヤしましたよ」
ディーステル伯爵が安堵の笑みを浮かべた。その笑顔を見て、ヴェルナーさんにとても良く似ているな、と思う。
打診を受けたものの、式典で使用する花の種類や量、人員の手配など、決めなければいけないことが山盛りで、今後も伯爵と打ち合わせをする必要があるので、これからすごく忙しくなりそうだ。
「わぁ……! すごいです! じゃあ、これからもアンさんがここへ来て下さるのですか?」
静かに話を聞いていたフィネーちゃんが、とても嬉しそうに聞いてきた。
「えっと、多分そうなるのかな……?」
ディーステル伯爵から、王女様とヘルムフリートさんの婚約式に使う花を、私のお店に任せたいと打診された。
私は思わぬ大抜擢に、一瞬怖気づいてしまったけれど、王女様とヘルムフリートさんが私の花を使いたいと言ってくれた気持ちがとても嬉しかったことと、お二人のためになるのなら、と思い、その打診を受けることにした。
「それは良かった! 断られるのではないかとヒヤヒヤしましたよ」
ディーステル伯爵が安堵の笑みを浮かべた。その笑顔を見て、ヴェルナーさんにとても良く似ているな、と思う。
打診を受けたものの、式典で使用する花の種類や量、人員の手配など、決めなければいけないことが山盛りで、今後も伯爵と打ち合わせをする必要があるので、これからすごく忙しくなりそうだ。
「わぁ……! すごいです! じゃあ、これからもアンさんがここへ来て下さるのですか?」
静かに話を聞いていたフィネーちゃんが、とても嬉しそうに聞いてきた。
「えっと、多分そうなるのかな……?」