緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
32
「わぁ! これ、マイグレックヒェンですよね?! 色が紫じゃないなんてビックリです!」
「白いマイグレックヒェンなんて初めて見る! すっごく可愛い!」
会場の装花を手伝ってくれているエマさんとヒルデさんが、マイグレックヒェンを見て感動している。
多種多様な花を扱っている『プフランツェ』でも白いマイグレックヒェンは扱ったことはないだろうから、当然なのだろうけれど。
「でもマイグレックヒェンって毒がありませんでした?」
「私も鉢植えでしか見たことがありませんね」
「あ、この白いマイグレックヒェンには毒がないので大丈夫です!」
私はエマさんとヒルデさんを安心させるように言った。
「毒がない白いマイグレックヒェンなんて……希少種じゃないんですか?」
「えっと、王女殿下とヘル……ローエンシュタイン卿のお気に入りの花なんです。だから婚約式に使ってみたいなぁって……」
「ああ、今回のために特別に取り寄せたんですね」
「市場に出回らない花みたいだし、王家の伝手でも使ったのでしょうね」
「……そう、なのかな……?」
「白いマイグレックヒェンなんて初めて見る! すっごく可愛い!」
会場の装花を手伝ってくれているエマさんとヒルデさんが、マイグレックヒェンを見て感動している。
多種多様な花を扱っている『プフランツェ』でも白いマイグレックヒェンは扱ったことはないだろうから、当然なのだろうけれど。
「でもマイグレックヒェンって毒がありませんでした?」
「私も鉢植えでしか見たことがありませんね」
「あ、この白いマイグレックヒェンには毒がないので大丈夫です!」
私はエマさんとヒルデさんを安心させるように言った。
「毒がない白いマイグレックヒェンなんて……希少種じゃないんですか?」
「えっと、王女殿下とヘル……ローエンシュタイン卿のお気に入りの花なんです。だから婚約式に使ってみたいなぁって……」
「ああ、今回のために特別に取り寄せたんですね」
「市場に出回らない花みたいだし、王家の伝手でも使ったのでしょうね」
「……そう、なのかな……?」