竜王の一途な溺愛~私が前世で孵した卵は竜王の卵でした!?~
 エリナはクーの前でくるりと回って見せる。クーは一瞬驚いたような顔を見せたあと「はい」と泣き笑いのような顔をしてエリナを抱きよせた。

「とっても、とっても、似合います。エリー、僕の、大切なあなた」
「ふふ、ありがとう」

 エリナは抱きしめてくれるクーの背中に手を回す。そうすることに、もう迷いはなかった。
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