大事な気持ち
どういう意味なんだろう…私を死なせない…?会ったばかりなのに、どうしてそう言ってくれるんだろう。

「さぁ、話してる間にスピカの世界に来たよ。ここがどこか分かるかい?」

 私は首を大きく振った。

「ここを見ても分からないか。ここはスピカのおうちだよ。君はここで生活をしていたんだよ。」

 ここが私のおうち…?"星野"?私の苗字は星野…?

「スピカ。中に入ってみるといい。誰もいないから好きなように探索するといいさ。」

 私は恐る恐る玄関をあけ、中に入った。覚えてないのに、なぜか懐かしい気持ちになった。

 玄関を入ってすぐ前に和室の部屋があり、その前にはトイレ。
そこを真っ直ぐ行くと、つきあたりにはリビングがある。
リビングの隣には階段があり、階段を上がった先に、部屋が2つある。

 1つの部屋の扉には"陽向""陽葵"と書いてある。
ひ…なた…?ひ…まり…?

「まだ思い出せないのかい?それなら、次の所へ行ってみよう。きっと思い出せるはずだよ。」

 そういうと、シェアトはなにかの道具を出し、瞬時に移動した。
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