若旦那様の憂鬱〜その後の話し〜
「しゅ、柊君…あ、あの…今…?」

「嫌?」
花の心を探りながら頬にキスを落とす。

外はまだ、ゴロゴロと雷の音が響いている。
花の目がその音を聞くたび揺れ動くから、俺を見て、と頬を抑えて誘導する。

目と目を合わせて、お互いの瞳に自分が写っている事を確認し、微笑み合う。

自然と、吸い込まれるように唇が触れ合う。戯れ合うように優しく啄む。

戸惑っていた花も少しずつ身を任せてきてくれるから、柊生は制御を解いて、思いのまま本能が赴くままに唇を深く重ねる。

「……っん…あ……」
花がたまらず甘い吐息を漏らしたのを合図に、柊生は徐々に侵略するかのようにパジャマの裾をたくし上げ潜入する。

吸い付くようなきめ細かい肌の感触を楽しみながら、腹部から段々と上へと這い上がる。
柔らかな感触に気持ちは昂り、首すじに唇を這わせ強く吸い跡を残す。

後は2人雷の音も気にならないほど、深くお互いにのめり込み熱く溶け合う。

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