乙女と森野熊さん

第五章 乙女、正しさに迷う


夏休みも終わり、学校は秋に行われる沢山のイベントで慌ただしい。

もちろん生徒会だって忙しい。秋山先輩はふらふらしているようできちんと生徒会長として動いているようだが、その裏には小林先輩のフォローがあってこそだろう。

ただ私には気になることがあった。友人の真奈美のことだ。

夏休みが明けて時々様子がおかしいと思っていたが、他の友人達にその事を聞いてみても皆気のせいじゃないの?という。

どうかしたの?なんて本人に聞いてみても真奈美は急にどうしたの?と不思議そうな顔をされて、やっぱり私の気のせいだったのかと思うのだけど。

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