鬼上司に恋しました〜本当の、恋を教えてくれたのはあなたです
私は、自分でいうのもなんだが、学生時代にメイク技術を猛勉強して、お化粧で顔を作った可愛い美人だ。

メイクを落とすと、どこにでもいる平凡な顔つきで、美人に生まれたかったよ…常々思う。

でも、今の時代のメイク技術と化粧品のクオリティーの高さで別人になれるこの時代に生まれてよかったと、鏡を見るたび思うのだ。

今日もメイクが上手くいき、気分上々で出勤。

三和電子株式会社は、中堅どこで、何社もある大手企業から仕事を請け負い、小さな電子部品を下請け会社に仕事を依頼し、納品された品を検査して組み立て、大手企業へと納品する品を製造する工場。子部品等の製品を管理する別館、そして三和電子の事務所が本館にあり、私は、経理課に配属された新米社員。

その経理課は、なぜか顔面偏差値が高い。

完璧な美人とまではいかないが、クールな顔つきの知的美人に見える如月さん。笑ったら可愛いだろうに、なかなか笑顔を見せない。

綺麗系の儚げ美人だが、顔に似合わず気の強い小野田さん。笑顔で毒吐くこともしばしば。

こちら2人は、腹立たしいぐらいメイクもいらないぐらい自前がよく化粧で更に美人になって羨ましいぐらい。
私のように、化粧で盛っていない。
2人はスタイルも良く、きっとダイエットなんて無縁だったと思われる。
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