BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー
麻美にがしっと腕をつかまれてしまい。
(妃翠ちゃんはここにいて!)
と、無言の圧をかけられた。
仕方なく、浮かせたおしりをそっと椅子に戻す。
「うん! 妃翠ちゃんと、例の噂について話してたの」
ニコニコしながら麻美が告げるそれは、もう避けてもらいたい話題なのに。
「あー、あれね。朝から女子が大騒ぎしてるから俺の耳にも入って来たよ」
大城くんが振り出しに戻してしまい、焦りは増すばかり。
「誰なんだろうね。そんなことした子」
しかも追求するように言って、麻美の隣の机に腰を乗せた。