私の全てを盗んで、愛して

「まぁでも、今日〜波留のとこにも来ちゃったりするんじゃない?」

ニヤニヤしながら私に楽しみだねぇと言って、先に帰って行った。

(私ももうそろそろ帰んなきゃ)

時刻は、午後五時半を迎えている。

辺りはもうオレンジ色に染まり、とても綺麗だ。でも、どこか寂しい雰囲気が漂った夕方。
私はこの時間が1番好きだ。
心がとても浄化される。

それよりも早く教室を出ないと先生に怒られてしまうと思い、早足て校門に向かう。
すると後ろから何か気配を感じた。

「誰?着いてこない、で、、、」

そこには誰も居なかった。恐怖をかんじたので、校門に着くやいな走って家まで帰った。

走ったからか、凄く早く家にたどり着いた。
ポストを見てから入ろうと覗いてみると、一通の手紙らしきものが入っていた。
宛先は、私になっている。

すぐ家に入って2階の自分の部屋に移動し、ハサミを使って丁寧に封筒を開ける。
ゾッとした。

内容は予告状。優が言ってたような手紙と瓜二つで、すぐ読み始めた。

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××××年 6月24日


どうも、こんばんは綺麗なオネーサン?






私は今宵あなたのすべてを
盗みたいと思います


どうか怖がらないで?


この手紙は貴方しか見えませんので
ご理解をよろしくお願いしますね?






🥀怪盗 レディス
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