スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。



「ふふ、ありがとう。でも私も始めた頃はすごくダメダメだったのよ。たくさんの年月を練習に使って、やっと今の形になれたのよ。まだ、千愛さんは一ヶ月ほどなんだしこれからよ」

「……はい、ありがとうございます。がんばります」


 そうして、生け終わると先生のは玄関に飾り私のはこの家にある和室に置くことにしてそれは執事さんたちが運んでくれた。

 お稽古の後は、お茶の時間だ。これが結構楽しみだったりする。今日は、紅茶にアップルパイ。


「……やっぱり、由良乃家のアップルパイは最高ね。お店にも負けないわ」

「ありがとうございます、私も大好きなんですこのアップルパイ」



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