束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
『ごめん、裕哉?』
『どうしたの? 姉ちゃん』
『うん、ちょっとね、話したいこっ』
「ちょっ、恵美!?」
恵美にスマホを取り上げられてしまった。
『こんばんは、裕哉くん。彩子の同僚の坂本恵美です。一度会ったことあるけど、覚えてるかな?』
一度だけ恵美を実家に招待したことがあり、恵美と裕哉はそのときに顔を合わせていた。
『……あー、はい。えっと……』
『ごめんね、驚かせて。裕哉くんに頼みがあって』
『はい?』
『実は今彩子体調崩しててね。ちょっと一人にさせるのが心配なんだよね』
『え!? 姉ちゃん、具合悪いんですか?』
『うん。だからね、時間のあるときに彩子のこと看てやってくれないかな?』
『あ、はい。もちろんです』
『ありがとう。じゃあ、彩子に代わるね』
彩子はちょっとだけ恵美に非難の目を向けてからスマホを受け取った。
『……裕哉。ごめんね』
『ううん。それより体調悪いって……病院は?』
『うん、病院は行ったから大丈夫』
『そう。俺明日そっち行くよ。ちょうど春休みで時間あるから』
『ありがとう、裕哉』
『ううん。明日何時ごろ帰ってくる?』
『八時くらいかな』
『わかった。じゃあ、そのくらいの時間にそっち行くから』
『うん、ありがとう』
『うん。じゃあ明日ね』
通話を終えると彩子は恵美に向き直った。
「もう強引だよ……」
「こうでもしないと言えないでしょ」
「そうだけど……」
「裕哉くんがいられないときは私が来るから。絶対我慢せずに連絡してよ?」
「わかった」
『どうしたの? 姉ちゃん』
『うん、ちょっとね、話したいこっ』
「ちょっ、恵美!?」
恵美にスマホを取り上げられてしまった。
『こんばんは、裕哉くん。彩子の同僚の坂本恵美です。一度会ったことあるけど、覚えてるかな?』
一度だけ恵美を実家に招待したことがあり、恵美と裕哉はそのときに顔を合わせていた。
『……あー、はい。えっと……』
『ごめんね、驚かせて。裕哉くんに頼みがあって』
『はい?』
『実は今彩子体調崩しててね。ちょっと一人にさせるのが心配なんだよね』
『え!? 姉ちゃん、具合悪いんですか?』
『うん。だからね、時間のあるときに彩子のこと看てやってくれないかな?』
『あ、はい。もちろんです』
『ありがとう。じゃあ、彩子に代わるね』
彩子はちょっとだけ恵美に非難の目を向けてからスマホを受け取った。
『……裕哉。ごめんね』
『ううん。それより体調悪いって……病院は?』
『うん、病院は行ったから大丈夫』
『そう。俺明日そっち行くよ。ちょうど春休みで時間あるから』
『ありがとう、裕哉』
『ううん。明日何時ごろ帰ってくる?』
『八時くらいかな』
『わかった。じゃあ、そのくらいの時間にそっち行くから』
『うん、ありがとう』
『うん。じゃあ明日ね』
通話を終えると彩子は恵美に向き直った。
「もう強引だよ……」
「こうでもしないと言えないでしょ」
「そうだけど……」
「裕哉くんがいられないときは私が来るから。絶対我慢せずに連絡してよ?」
「わかった」