束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
 人事部を先頭に繁華街まで歩いていく。予約をしているわけではなかったようだが、火曜日の夕方六時だからか、意外とすぐに店は見つかった。

 参加者は八人いたので、二つのテーブルに別れて座ることになる。

 本当ならば洋輔の近くに座りたいという気持ちもあったが、そうすれば洋輔は小谷と話しにくくなるだろう。彩子は他部署の人に話しかけつつ、自然と洋輔と距離を取り、洋輔とは違うテーブルに座った。

 洋輔はといえば、小谷の向かいに座っている。二つのテーブルは横並びになっているので、彩子とは人一人を挟んだ位置に座る形となった。
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