束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「外で和食って久しぶりだね」
「そうかも? いやー、お魚に惹かれちゃったんだよね」
「彩子は肉より魚だもんね」
「うん。お刺身おいしいじゃん」
「本当海鮮好きだね。今度お寿司でも食べいく?」
「え、行く! 行きたい!」
「ははっ。そんな行きたいの? じゃあ、年明けにでも行こっか」
「やったー! ありがとう」

 そんなふうにお寿司の話で盛り上がっていれば、徐々に料理が運ばれてきた。

 お刺身を頬張って顔をほころばせていれば、洋輔に自分の分も食べていいと言われ、いやそこは一緒に楽しみたいのだと抗議した。
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