花葬
 私は、髪の色を黒に戻して、朝の7時の誰もいない大学の紫陽花ロードを散歩していた。近くにあったベンチに腰掛けて、ノートとペンを取り出してちゃんと書けているのかもわからぬまま短歌を書いた。
 
 朝露の紫陽花たちのあはれなるあなたがたまふ希望なるかな

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