【短】みやまの花嫁
「だって……およめさんになるのが、わたしの運命だもの……」


「運命って……」




永悟は眉根を寄せてわたしを見た。




「女子ってそういうの好きだけどさ、運命なんかより自分のやりたいことやる方が楽しいじゃん」


「……やってる。およめさんになるのが、わたしのやりたいこと」


「およめさんって言ったって、けっこんするだけだろ? そんなん何が楽しいんだよ。その後やりたいことでもあんの?」


「その、後……」




何、するんだろう……。

何が、できるんだろう……。




「なんだよ、ないんじゃん。それならお祭りを満きつしてる今の方が絶対楽しいぜ。しょうらいの夢ってのはもっと楽しいことじゃなくちゃ」


「楽しい、こと……」
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