狂い咲きの蝶
もう、二度と歩かない筈だった通学路。
…杏音のせいで歩かなければいけない。


あ、見えてきた。

私を地獄の窮地へと追い込んだブタ小屋。
…学校のことだけど。


しかし、杏音の様子がおかしかった。
元気がない。黙って何か考えこんでいるようだった。


「杏音、やっぱ家に帰ろうか?」

時々理世が話しかけても、首を横に振るだけ。


警察の言っていた『無傷』という言葉がウソとしか思えない。
…犯人は……杏音に何をしたんだろう…。…。
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