冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
「私が入社してから…とくに茉白さんのお母さんが亡くなってから、ずーっとずーっと頑張ってるところを見てたから、やっと茉白さんの努力が報われてきてる感じがして…」
莉子の目が少し潤む。

「やだ莉子ちゃん、どうしたの急に〜!」
莉子の背中をぽんぽんと叩きながら、茉白もつられて泣きそうになる。

「OEMの時にも言ったけど…私一人の努力じゃなくて、莉子ちゃんもみんなも頑張ってくれてるからだよ。莉子先生がいなかったらSNSもよくわからないままだった。」
莉子は茉白の肩で頷いた。

「…でもみんな、そういう風に思ってくれる茉白さんだから頑張れるんです。」

「ふふ 嬉しいこと言ってくれるね。でも、まだまだこれからだよ。」

「え…」

「もっとね、一つ一つのシリーズをちゃんとブランドみたいにしていきたいし、LOSKAの名前ももっと色んな人に知ってほしいなって最近思ってるの。私、欲が深くなっちゃったみたい。だから莉子ちゃんもまた色々教えてね。」

「はい…トレンドのことは教えるので、商品の値段は教えてくださいね。」
莉子は涙目のまま冗談混じりに言った。


(業績が良くなる兆しが見えてきたのも…)

(私の目標が高くなっちゃったのも…)

(もっとみんなの力を借りて頑張りたいって思えるようになったのも…)

全部遙斗に出会ったからだ、と茉白は思った。


(仕事ではちゃんと認められて、ずっと付き合っていってもらえるような会社にしたい。)
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