イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

海斗の目標


 退院後の休日。
 蓮見邸にいるおじいさまと伯父さんへ会いに行った。

 そこにはなんとうちの両親と海斗のおじいさま、お忙しい両親もそろっていた。
 「いっぺんに片を付けるべきだ」と海斗のお父様が言うのでこうなった。

 ぞろぞろとみんなで入っていったら、お手伝いさんが目を剥いて驚いていた。
 海斗のおじいさまは常連客らしく、手を上げてにこにこしている。

 広い蓮見のリビングが狭く見える。人がぎっしり。すごい圧。

 私は海斗の隣に座り、両端をそれぞれの両親が固めている。
 どこからかソファが二台運び込まれ、くっついている。

 海斗のおじいさまはひとり席。

 「久しぶりだな、皆元気そうで何よりじゃ」

 「ああ、お前もな」

 爺さま同士で仲良しだから、みんな巻き込まれてきた。
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