イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「わかった。気をつけてこいよ。あー、心配だ。ひとりで大丈夫なのか?」

 「あのね。誰かと一緒に行ったら意味ないでしょ」

 「まあ、そうだな。こっちに来たら茜はしばらく監禁する」

 「ええ?!観光したいな……五番街で買い物もしたいし、ブロードウェイでミュージカルも見たい。自由の女神に、メトロポリタン美術館に……」

 「観光?まあ、一回一カ所。それ以外はそんな時間ないな」

 「どうして?……海斗こそ、あっちでたくさんの美女に言い寄られそう。きちんと拒絶してよ。比べられたら私どうせ……」

 「馬鹿だな、茜。お前しかいらないんだよ、何度言ったらわかる。お前こそ、よそ見するなよ。高梨と仲良くするな」

 よく言うよ。高梨君に何かあったら頼むって言っておきながら、何なのよ。健斗さんとは毎月ご飯行こうねと約束した。
 
 そうだ、私に暴行を加えた海斗を狙った人達は、健斗さんがボコボコにしたらしい。
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