問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。



「だって、俺を断って行ったじゃん。夏祭り」



夏祭り、その単語は今はだめで。



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!夏祭り!!」



分かりやすく反応する私。



「え、まじで何かあったわけ?」

「ぁぅ、ぅ、いや、そうじゃなくて、
そうでもあるけど、分かんないや」



自分でもわからない。



ゆっくんとの曖昧な関係。



言葉に出来ないような、分からない関係。



「ふっ、なんか分かんないけど
面白いことになってるっぽいねー
まぁ、俺もまだ望みありそ?」

「それ、まさきちと同じこと、」

「まさきち?」

「うん。違うクラスの伊藤雅也くん
だから、まさきちだよ」

「ふーん?なんか、おもしれー」



ただひたすらに、
面白いというよぎくんの真意は、
私には全く分からなかった。


< 189 / 288 >

この作品をシェア

pagetop