問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。


そのままゆっくんは、立ち上がって。



「つか、メシ早くして。
いつものオムライスがいい。だめ?」



私に問いかけて、
首を傾げてくるゆっくんは出会った頃のままの笑顔。



「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
お姉ちゃん頑張るからねぇぇぇぇぇぇぇ!!」



そう意気込んで、台所に立つ。



ルンルン〜♪なんて、鼻歌を歌いながら、
食材を刻み始める私。



でも、この時の私は、
なにも気づいても分かってすらいなかった。



ゆっくんが、
私を、押し倒した意味も。



私が台所に向かったあと、
静かに、「〝姉〟ね.....................」なんて、
ゆっくんが呟いていたことも。



何一つ知らなかったんだ.................................


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